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 米インテル(Intel)は、モバイル(ノートPC)向けマイクロプロセッサー(MPU)の新製品として、「第10世代Core Hシリーズ モバイル・プロセッサー・ファミリー」を発表した(ニュースリリース)。「モバイル向けMPUとして初めて動作周波数が5GHzを超えた」(日本法人のインテル)。第10世代Core Hシリーズのハイエンドモデルの最大動作周波数は5.3GHzである。

「第10世代Core Hシリーズ」のダイ
「第10世代Core Hシリーズ」のダイ
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 Intelは昨年(2019年)8月に第10世代Coreの第1弾として、10nmプロセスで製造する製品(開発コード:Ice Lake)を11モデル発表した(関連記事「コード名は「Ice Lake」、インテルが第10世代のCoreプロセッサーを発表」)。いよいよ10nm製造本格化と期待されたが、翌9月には14nmプロセスで製造する第10世代Coreの第2弾製品(開発コード:Comet Lake)を8モデル発表した(関連記事「10nmではなく14nm、米インテルが第10世代Coreプロセッサーに製品を追加」)。インテルは同月に第10世代Coreでは、14nm品が主流になるとの見方を示している(関連記事「主力は10nm品ではなく14nm品、インテルが第10世代Coreで見通し」)。

 その言葉通り、第3弾製品も第2弾製品と同じ14nmプロセス(14nm++)で製造する(第3弾製品の開発コードは第2弾製品と同じComet Lake)。ただし、第1弾と第2弾が軽量ノートPCなど向けのUシリーズとYシリーズだったのに対して、第3弾のHシリーズは、ゲームユーザーやクリエーターに向けた演算能力の高いノートPCに向けた製品である。

 Hシリーズは動作周波数(性能)が高い一方で、消費電力は大きい。既存の第10世代Coreのハイエンド製品(Core i7-1068G7)では、最大動作周波数(1コアをターボ動作させたときの最大周波数)は4.1GHzで、TDP(熱設計電力)は28Wだった。Hシリーズのハイエンド製品(Core i9-10980HK)では最大動作周波数(1コアをターボ動作させたときの最大周波数)は5.3GHzに向上した一方で、TDP(熱設計電力)は45Wに上昇した。

 Intelによれば、Core i9-10980HKは、3年前に発表した同様なポジションの製品(Core i7-7920HQ)と比べて、主なゲームタイトルにおいて、1秒当たりの表示フレーム数(FPS:Flame Per Second)が最大54%増えたという。また、ユーザーが体感する応答速度が、3年前に発表した同様なポジションの製品(Core i7-7820HK)と比べて最大44%上がったとする。さらに、4K ビデオのレンダリングとファイル出力がCore i7-7820HKと比べて最大2倍高速化したという。

ハイエンドモデル「Core i9-10980HK」の概要
ハイエンドモデル「Core i9-10980HK」の概要
Intelのスライド
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主力モデル「Core i7-10750H」の概要
主力モデル「Core i7-10750H」の概要
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