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 2020年3月27日、国内で臨床研究や治験向けのクラウドシステムを提供する日本ブレーンがCT(コンピューター断層撮影装置)画像を用いて新型コロナウイルス感染症の分析をする臨床研究向けのクラウドシステムを開発したと発表した。新型コロナウイルス感染症の臨床研究を希望する病院やクリニックは感染した疑いのある患者のCTスキャン画像をこのシステムにアップロードし、分析結果を得られる。

アリババDAMOアカデミーが開発したCT画像解析ソリューション
アリババDAMOアカデミーが開発したCT画像解析ソリューション
出所:アリババグループ

 この臨床研究向け医療サービスは中国のアリババグループの研究機関であるアリババDAMO アカデミーが開発し、アリババクラウド(Alibaba Cloud)が各国で展開する「CT画像解析ソリューション」のアルゴリズムを用いている。

 中国で新型コロナウイルスに感染した5000件のCTスキャンデータを使用して学習したアルゴリズムで、新型コロナウイルス感染症を含む様々な肺炎の確率を予測し、肺全体に対する病変の割合や罹患(りかん)した体積の計算も実行して医師の診断を支援する。分析にかかる時間は3~4秒で、データ転送時間は15~16秒と、検査に要する時間はトータルで20秒ほど。人間が検出するよりもおよそ60倍高速という。正確性は96%まで向上した。