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IT機器の在庫不足が思わぬ障壁に

 IT機器や無線ブロードバンドはこのまましばらく販売数や契約数が伸びるかと思われたが、緊急事態宣言の発令後に状況は変わりつつある。BCNのデータによると、4月6日週の売れ行きはそれまでと一変。液晶ディスプレーや無線LANルーターは伸びたが、PCカメラは前年同週比174%、ヘッドセットは同296%と鈍化した。

 需要が一巡したこともあるが、「PCカメラもヘッドセットも販売店の在庫が減ってきた可能性が高い」(BCN総研の森アナリスト)。実際に大手家電量販店のECサイトでも売り切れや入荷未定の文字が躍る。無線ブロードバンドも「回線容量にはまだ余裕があるが、モバイルルーターを仕入れにくくなっている」(GMOインターネットの林常務)。

 テレワークへの移行を進める企業は今後も増えていく見通しだが、「テレワークで利用するパソコンを確保できず移行できていない」(金融大手)といった声も出ている。パソコンやルーターなど、IT機器の在庫不足が思わぬ障壁になり得ることも考慮しておく必要があるだろう。