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テスラは人工呼吸器の生産へ移行

 ニューヨーク州に生産工場を持つ米テスラ(Tesla)は、3月25日に同社の太陽電池セル(発電素子)とパネルの工場を一時的に閉鎖することを発表した。ニューヨークではコロナウイルスの感染者が急増し、人工呼吸器が不足するなどの深刻な事態が起こっている。

 そこで、同社CEOのイーロン・マスク氏は、同社の「テスラ・ギガファクトリー2」と呼ばれるニューヨーク州バッファローの工場で、「人的リソースの可能な限り、早急に人工呼吸器の工場として、生産を再開すると公表した。「ニューヨークの市民を助けるために、持てる力であらゆることに取り組む」とツイッターを通して発表した。

 2016年、米テスラのイーロン・マスクCEOが「ソーラールーフ・タイル」と名付けた新型の「建材一体型太陽電池」を発表し、業界を騒がせた。

 2017年、テスラはパナソニックとの提携を発表し、パナソニックが、ソーラールーフの太陽電池セルの製造と資金面に関しサポートし、「ギガファクトリー2」で、太陽電池セルとパネルの生産を開始する予定だった。名前のごとくこの工場で1GWに及ぶ太陽電池を生産する計画だったが、実際には、生産拡大、さらに財務的に大きな問題を抱えた。そして、今年2月にパナソニックはテスラとのニューヨークにおける太陽電池事業の提携解消を発表したばかりであった(図2)。

図2●全米各地で感染が確認されている
図2●全米各地で感染が確認されている
(出所:ジョンズ・ホプキンズ大学のシステム科学工学センター)
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