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 「銀行API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を活用した新サービスのアイデアが個人から生まれると期待している」。GMOあおぞらネット銀行で経営企画グループ・CTO(最高技術責任者)を務める矢上聡洋氏は、2020年4月7日に提供を始めた「sunabar(スナバー)」についてこう話す。

 sunabarは、銀行APIを活用して実際に動作するプロトタイプを構築・実行できる実験環境(サンドボックス)だ。米Amazon Web Servicesのクラウドサービス「AWS」上で動き、同行の口座を持っていれば誰でも無料で利用できる。「ハッカソンなど期間限定でAPIを扱えるサンドボックスは存在したが、常時接続可能な環境を銀行が提供するのは国内初と自負している」(矢上氏)。

(画像提供:GMOあおぞらネット銀行)
(画像提供:GMOあおぞらネット銀行)
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 GMOあおぞらネット銀行は現在、参照系・更新系など24種類の銀行APIを提供している。sunabarではこのうち20種類を利用できる。さらに勘定系システムやATM(現金自動預け払い機)での入出金、他行への振込などに関するシミュレーターや、同行のサービス画面で処理結果を確認できる機能を提供。エンジニアはこれらを活用して、「ATMからの入金後に残高を確認」「振込入金用にバーチャル口座を発行」といった機能を開発・検証できる。

 sunabarではサンドボックスに加えて、エンジニア向けコミュニティーを運営。4月24日に第1回ミーティングをオンラインで開催する。この場を同行のエンジニアも交えた情報交換の場としていく。さらに「アイデアを思いついても、1人でプロダクトの実現までこぎ着けるのは困難。コミュニティーを、アイデアを形にするための支援の場にできれば」(矢上氏)と期待を寄せる。

 サンドボックスで提供するAPIのラインアップも増やしていく計画。PFM(個人資産管理)や会計、機械学習などを検討しているという。