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 マイナンバーカードに記録されている電子証明書に関するシステム障害が2020年5月11日、多数の自治体で発生している。複数の自治体関係者によれば、電子証明書の更新や新規発行ができなかったり、処理が遅かったりする状態だという。

 今回の障害は5月7日午前から発生し、システムの動作が遅くなったり不安定になったりする状態が続いている。中野区役所総合窓口情報案内で提供する個人番号(マイナンバー)カードの受付状況によると、11日午後1時45分時点で最大待ち時間は168分に達した。別の自治体でも数十人が窓口で手続きを待つ状況が続いている。

中野区役所総合窓口情報案内で提供する個人番号(マイナンバー)カードの受付状況
中野区役所総合窓口情報案内で提供する個人番号(マイナンバー)カードの受付状況
(出所:中野区)
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 マイナンバーカードの内蔵ICチップに記録される公的個人認証サービス(JPKI)の電子証明書は、5月から手続きが始まった特別定額給付金のオンライン申請に必要だ。電子証明書は発行日から5回目の誕生日までが有効期限であるため、更新手続きなどのために自治体の窓口を訪れる住民が急増している。「完全にキャパシティーをオーバーしているようだ」(自治体関係者)という。マイナンバーカードの発行そのものに影響は出ていない。

 一部の自治体は来庁者に事情を説明して、マイナンバーカードや暗証番号を預かったうえでシステム回復後に作業を行って本人限定郵便での送付や土日開庁の窓口で交付する対応を取っている。多くの自治体は住民からの苦情対応にも追われている。