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日本市場も若干増加

 シムデータはベンダー、ユーザー約700社を対象にメールや聞き取りなどで調査を継続して実施している。日本と中国については調査を分け、現地代表が担当している。メタリンクが担当する日本市場の推定は、速報値で約43億7400万ドルで、2019年の為替レート(約112円)で換算して4909億円という。日本円では、昨年に比べて4.5%増加したという(図2)。

図2 日本のPLM市場の推定
図2 日本のPLM市場の推定
シムデータとメタリンクによる速報値。約43億7400万米ドルで、2018年に比べて2.9%増加した。日本円では約4909億円(1米ドル=約112円:2019年時点の為替レート)で、4.5%増加と推定している。図中の数字は区分ごとの市場規模で、単位は百万米ドル。(出所:CIMdata、メタリンク)
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 成長率はあまり高くないようにも見えるが、シムデータのグループの調査によれば、アジアの中で日本の割合は依然として多く、伸びも低くはない(図3)。PLM導入に取り組む企業の層が、日本の方が厚い可能性がある。

図3 アジアのPLM市場の推定
図3 アジアのPLM市場の推定
市場全体のうち、サービスとソフト開発の部分(シムデータがいうcPDm)のをアジア地域で国別に見た状況。シムデータとメタリンクの調査によれば日本の割合は依然として多く、伸びも大きい。
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 2020年については、シムデータは順調に伸びるとの予想を出したものの、その後に生じた新型コロナウイルス感染症拡大の状況が読めないとしている。メタリンク代表取締役の江澤智氏は、リーマン・ショック時には市場の伸びが復帰するまでに4年かかったと指摘し、今回は同等かそれ以上の打撃があるのではと指摘。一方で、CADやシミュレーションのベンダーがリモートワークや遠隔地でのコラボレーションに向けて支援策として無償や低価格でツールを提供する試みを始めており、これらのツールの需要が拡大する契機にもなり得るという。