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 トヨタ自動車の新型車に品質問題が発生した。同社は2020年5月21日、小型車「ヤリス」と中型SUV(多目的スポーツ車)「RAV4」のリコール(回収・無償修理)を開始した。いずれも、走行中の安全に関わる部品がリコールの原因であり、迅速な対応が求められる。

 リコールの対象台数はヤリスが2万7622台(19年12月11日~20年4月21日に製造)、RAV4が3409台(19年9月25日~10月26日に製造)。両車を合わせると、リコール台数は3万1000台を超える。

 トヨタはヤリスの全面改良車を2020年2月、RAV4の全面改良車を2019年4月に発売した。両車ともに新型車の販売は好調で、ヤリスの2020年4月の販売台数は1万119台であり、登録車だけの順位で首位となった。2位のホンダの新型小型車「フィット」との販売競争が激しくなっている(図1)。

ヤリス
図1 小型車「ヤリス」
(出所:トヨタ自動車)
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 RAV4の20年4月の販売台数は2928台。登録車だけの順位では14位であり、SUBARU(スバル)の「フォレスター」(同年4月の販売台数は1146台、登録車だけの順位は32位、以下同じ)やマツダの「CX-5」(947台、36位)、日産自動車の「エクストレイル」(843台、38位)などの競合車を大きく引き離す。

 ヤリスとRAV4は、トヨタの販売をけん引する重要な車両であり、今回のリコールは5月以降の販売に悪影響を与える可能性がある。

 ヤリスは、横滑り防止装置(ESC)に搭載するブレーキ制御用ECU(電子制御ユニット)のプログラムに不具合があることが分かった。停車中のアイドリング時の振動を速度センサーが誤って車速と検知し、異常判定を行う場合がある。その結果、同装置が作動しなくなる恐れがある。プログラムを修正して対応する。