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 新型コロナウイルスの感染拡大により、IT業界における働き方が急速に変わっている。

 社員の在宅勤務はもちろんのこと、在宅勤務が困難とされてきたコールセンターや客先に常駐するエンジニアを在宅勤務に切り替えるケースが増えてきた。例えばチューリッヒ保険が2020年4月からコールセンター勤務者を在宅に全面移行したケースや、同じく4月の緊急事態宣言後に「客先に常駐するエンジニアの半数を在宅勤務に移行できた」(SCSK)といったケースだ。

 ここに来て、新たな働き方に関心が高まっている。企業に所属せず、地方に住んで在宅勤務をしながら、フリーランスのシステム開発のエンジニアとして働くというもので、そうした人たちは「リモートワークエンジニア(RWエンジニア)」と呼ばれている。フルリモートで月収100万円を超える人や週末の副業として本業とは別に収入を得る人もいる。

登録ペースは1.5倍に

 RWエンジニアは新型コロナ禍で急増している。RWエンジニアと企業を仲介するサービスを運営するUPTORY(仙台市)によると、2018年7月のサービス開始から1年間で登録エンジニアは1000人超だったが、2020年に入って登録ペースが上がった。

 具体的には2020年1月には1500人、2020年6月には2000人を超えたという。「2020年4~5月が特に多く、登録前の面接が追いついていない。それでも前年の1.5倍の登録数になった」と同社の歌川貴之社長は明かす。

テレワークの普及に比例してリモートワークエンジニアの登録数が増えている(写真はイメージ)
テレワークの普及に比例してリモートワークエンジニアの登録数が増えている(写真はイメージ)
(出所:UPTORY)
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 RWエンジニアにはどんな人が多いのか。UPTORYによると、登録者の平均年齢は30代前半。地方から上京し、エンジニアとして企業に勤めた後、結婚や親の介護などで地元にUターンする、あるいは北海道や福岡県、沖縄県など自分が好きな土地でRWエンジニアとして働くケースが多いという。東京都などの都心に住みながら、副業として週末だけRWエンジニアになる人もいる。