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 トヨタ自動車は2020年6月8日、中型SUV(多目的スポーツ車)「RAV4」のプラグインハイブリッド車(PHEV)を発売した。同社のSUVとして初めて、PHEVを設定した。新たに開発したプラグインハイブリッド機構を搭載し、低燃費と高い動力性能を両立させた(図1)。

「RAV4」のPHEV
図1 中型SUV「RAV4」のPHEV
(出所:トヨタ自動車)
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 新型車「RAV4 PHV」は、トヨタの車両開発手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基づいて開発した。RAV4の現行車や中型セダン「カムリ」などと同じ中型車向けプラットフォーム「GA-K」を適用し、SUVとしての基本性能を高めた。

 パワートレーンは、新開発のプラグインハイブリッド機構を搭載した。同社のハイブリッド車(HEV)で使うリダクション機構付きハイブリッド機構「THS II」を改良したものである。エンジンは、排気量2.5Lで直列4気筒のダイナミックフォースエンジン「A25A-FXS」を搭載する。RAV4のHEVと同じである。

 RAV4 のHEVに搭載するTHS IIに比べて前部モーターやインバーター、リチウムイオン電池パックの出力を高めることで、システムの最高出力は225kWを達成。力強い加速性能を実現した。停止状態から約6秒で100km/hに達する。THS IIを搭載するRAV4のHEV場合、システムの最高出力は163kWである(図2)。

プラグインハイブリッド機構
図2 プラグインハイブリッド機構
床下全面にリチウムイオン電池パックを配置する。(出所:トヨタ自動車)
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 動力性能を高めながら、低燃費を実現した。HEVとしての燃費は22.2km/L(WLTCモード)であり、RAV4のHEV(同20.6km/L)を上回る。また、満充電の状態から電気自動車(EV)として走行できる距離(EV走行距離)は、クラストップ級注)の95km(WLTCモード)を達成した。EV走行とHEV走行を合わせた航続距離は1300km以上(社内測定値)に達するという。

注)プラグインハイブリッド機構を搭載するSUVとしての比較(トヨタ調べ)。

 予防安全機能では、トヨタ先進運転支援システム(ADAS)「Toyota Safety Sense(第2世代):TSS2」を搭載する。同システムの自動ブレーキは車両(昼夜)に加えて、歩行者(昼夜)やサイクリスト(自転車の運転者、昼間)にも対応する。