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 ダイハツ工業は約3年半ぶりに、先進運転支援システム(ADAS)「次世代スマートアシスト」で使うステレオカメラを刷新した。

 新型カメラは、同社が2020年6月10日に発売したSUV(多目的スポーツ車)タイプの新型軽自動車「タフト」に搭載した。ステレオカメラを刷新したことで、新型車の自動ブレーキを夜間歩行者に対応させた。街灯がある環境下に加えて、「街灯がない場合でも、対象全体をヘッドランプで照らしていれば、検知できる場合がある」(同社)という。カメラのサプライヤーは、従来と同じデンソーである。(図1)。

タフト
図1 新型「タフト」とダイハツ工業社長の奥平総一郎氏
(出所:ダイハツ工業)
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 デンソー製の現行ステレオカメラは、ダイハツが部分改良して16年11月に発売した軽自動車の先代「タント」から、新型車への搭載が始まった。ただ、同カメラを使う自動ブレーキが対応する歩行者は昼間だけで、夜間には対応していなかった。

 今回の新型車は、ダイハツの車両開発手法「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基づいて開発した車両の第3弾になる。DNGA適用車では第1弾の現行タントや、第2弾となる新型小型車「ロッキー/ライズ」は、デンソー製の現行ステレオカメラを搭載する。そのため、これら2車種の自動ブレーキは、夜間歩行者に対応できていなかった。

 軽自動車では既に、ホンダの「N-BOX」や「N-WGN」、「N-VAN」など、スズキの「ハスラー」や「エブリィ」など、日産自動車の「デイズ」や「ルークス」などの自動ブレーキが夜間歩行者に対応している。今回の新型車の投入でダイハツはようやく、自動ブレーキの夜間性能でこれらの競合車に追いついた(図2)。

新型ステレオカメラ
図2 デンソー製の新型ステレオカメラ
プロトタイプ車に搭載したもの。20年1月に日経Automotiveが撮影。
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