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サツドラ、カインズは入り口で混雑状況を掲示

 小売業でも3密の防止に向けたITの活用が進む。北海道を地盤とするドラッグストアのサツドラホールディングスは、道内の一部店舗で混雑状況を見える化するシステムの導入を進めている。

 店舗入り口に設置したカメラで来店客の数をカウントし、平均滞在時間などを基に店内の混雑状況を推測。店舗入り口にあるモニターに混雑状況を「店内は混雑していません」「店内は少し混雑しています」「店内はかなり混雑しています」の3段階で表示する。出資先であるAI(人工知能)開発スタートアップ、アウル(AWL)のシステムを導入した。

サツドラの店舗入り口に設置した混雑状況を知らせるモニター
サツドラの店舗入り口に設置した混雑状況を知らせるモニター
(出所:アウル)
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 サツドラは店舗で利用していないが、アウルの同システムには来店客のマスク着用の有無を検知する機能もある。マスクを着用していない顧客に対し、「マスク着用をお願いします」とモニターに表示することも可能だ。

 ホームセンター大手のカインズ(CAINZ)も5月15日から旗艦店の浦和美園店入り口にモニターを設置し、店内の混雑状況を3段階で表示する取り組みを始めた。ベンチャー企業ローカライズ(Locarise)のシステムを導入。天井に設置した3Dセンサーで来店客の数をカウントし、緑、黄、赤の3色で混雑状況を知らせる。今後、都内店舗への導入も検討している。

カインズ浦和美園店の入り口に設置したモニター
カインズ浦和美園店の入り口に設置したモニター
(出所:ローカライズ)
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天井に設置した3Dセンサー
天井に設置した3Dセンサー
(出所:ローカライズ)
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 緊急事態宣言が5月25日に全面解除されて以降、街には人の姿が戻りつつある。ただ、新型コロナの感染リスクはなくなったわけでなく、消費者が安心安全な場所を選ぶ傾向は当面続くだろう。

 ホテルや小売店における3密防止策は顧客の感染防止に加え、従業員に安心して働いてもらう狙いもある。企業は失った消費活動を取り戻す努力と並行して、消費者・従業員が安心安全に利用できる環境を整える知恵と工夫が求められる。