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 トヨタ自動車は2020年6月17日、7年ぶりに全面改良した中型SUV(多目的スポーツ車)「ハリアー」を日本で発売した。

 4代目となる新型車は、同社の車両開発手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を適用し、SUVとしての基本性能を高めた。同車の最大の競合車は、ホンダの中型SUV「CR-V」である。新型車は自動ブレーキの性能や燃費性能で、CR-Vに挑む(図1)。

(出所:トヨタ自動車)
図1 中型SUVの新型「ハリアー」
(出所:トヨタ自動車)
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 予防安全性能では、トヨタの先進運転支援システム(ADAS)「Toyota Safety Sense(第2世代):TSS2」を搭載した。同社の上級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」から搭載が始まったシステムで、同システムの主要機能である自動ブレーキは、昼間の車両と歩行者に加えて、夜間の歩行者にも対応する。ただ、新型ハリアーのシステムは、小型車「ヤリス」や上級車「レクサスIS」とは異なり交差点には対応しなかった(図2)。

TSS2の主な機能
図2 TSS2の主な機能
(出所:トヨタ自動車)
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 ただ、TSS2のセンサーは、デンソー製のミリ波レーダーと単眼カメラを搭載する。同センサーを使う自動ブレーキは、夜間歩行者を対象にした日本の自動車アセスメント(JNCAP)の最新試験(街灯なし、以下同じ)で最高点(満点)を獲得し、夜間性能の高さを示している(関連記事)。

 競合車のCR-Vは、ホンダのADAS「Honda SENSING」を搭載。同システムのセンサーは、ドイツ・ボッシュ(Bosch)製のミリ波レーダーと単眼カメラを使う。同センサーを使う自動ブレーキも、JNCAPの最新試験で高得点を獲得したが、トヨタのシステムには及ばなかった。

 パワートレーンでは、自然吸気(NA)ガソリン車とハイブリッド車(HEV)を用意し、先代車に設定していた過給ガソリンエンジン車の設定は見送った。

 ガソリン車は、排気量2.0Lの新型エンジン「M20A-FKS」を搭載。新型CVT(無段変速機)「ダイレクトシフトCVT」を組み合わせる。いずれも、TNGAに基づいて開発したものである。