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 日産自動車は2020年6月24日、小型SUV(多目的スポーツ車)の新型「キックス(Kicks)」を同年6月30日に日本で発売すると発表した。19年12月に日本での生産を終了した小型SUV「ジューク(Juke)」の後継車になる。

 ジュークは10年6月に日本で発売しており、同社が小型SUVの新型車を日本に投入するのは10年ぶりになる。新型車は日産のタイの工場で生産し、日本に輸入する(図1)。

キックス
図1 小型SUVの新型「キックス」
タイで生産して日本に輸出する。(出所:日産自動車)
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 10年前に発売したジュークは、これまで全面改良を一度も行っておらず、予防安全性能や走行性能、燃費性能などで、競合車のトヨタ自動車の「C-HR」やホンダの「ヴェゼル」に差をつけられていた。新型車は最新の先進運転支援システム(ADAS)やパワートレーンを搭載することなどで、これらの競合車に対抗する。

 ADASでは、高速道路の同一車線におけるレベル2の運転支援を実現する「プロパイロット」を全車に標準搭載した。同システムではこれまで、センサーに単眼カメラだけを使っていたが、新型車はミリ波レーダーを追加し、カメラの夜間性能を高めた。

 同システムは、日産の中型ミニバン「セレナ」の部分改良車や、軽自動車「ルークス」に搭載しているものと同じである。ミリ波レーダーを追加したことでプロパイロットでは、より円滑に先行車を追従できるようになり、車線の中央を維持して走行する性能が高まった(図2)。

プロパイロットの作動イメージ
図2 プロパイロットの作動イメージ
センサーにミリ波レーダーを追加した。(出所:日産自動車)
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 プロパイロット以外では、自動ブレーキや誤発進抑制(前方)、車線逸脱警報、ふらつき警報などの機能を提供する。このうち自動ブレーキは、ミリ波レーダーを追加し、夜間性能を高めたカメラを搭載したことで、「夜間歩行者に対応できるようになった」(同社)という。競合車のC-HRやヴェゼルの自動ブレーキが対応するのは、昼間の車両や歩行者までであり、夜間歩行者には対応していない。