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石炭火力は閉鎖へ

 一方、落札された「単設エネルギー貯蔵プロジェクト」の中で最大規模となる案件は、「カポレイ・エネルギー貯蔵」で、エネルギー貯蔵の出力は185MW、容量は565MWhとなっていて、オアフ島に導入される。発電事業用エネルギー貯蔵の開発を専門とするPlus Power社がプロジェクト開発を担う。リチウムイオン蓄電池が使用される予定で、電力会社に負荷シフトと高速周波数応答サービスを提供することで、グリッド(系統)の信頼性を高め、太陽光発電など再エネとの統合をサポートする。

 同社によると、「カポレイ・エネルギー貯蔵」が2022年6月に稼働することで、同島にある「AES石炭火力発電所」の稼働を2022年9月に終了することができ、同州の化石燃料から「100%再エネ」に移行する目標をサポートできるという(図4)。

図4●「カポレイ・エネルギー貯蔵」計画図
図4●「カポレイ・エネルギー貯蔵」計画図
(出所: Plus Power)
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 今後、電力会社は各デベロッパーと契約交渉を開始し、同時にデベロッパーは、開発されるメガソーラーの近隣に住む地域住民への十分な説明の機会を設定し、疑問や不安、懸念の解消と合意成形を図ることが求められる。さらに、全てのプロジェクトの長期電力購入契約(PPA)は、同州の公益事業委員会によって承認される必要がある。

 ちなみに、電力会社によると、最初に稼働予定のプロジェクトは2022年だが、コロナウイルスのパンデミックとその経済的混乱のために遅れが生じる可能性があるとしている。