全1245文字
PR

 新型コロナウイルスの影響が長引き、当初から3カ月遅れとなる2020年6月19日に開幕したプロ野球。無観客試合を少しでも盛り上げようと、各球団が工夫を凝らしている。

 福岡ソフトバンクホークスは、ソフトバンクが提供するスポーツや音楽ライブなどのコンテンツ配信サービス「5G LAB」を活用。本拠地の福岡PayPayドームに千葉ロッテマリーンズを迎えて臨んだ開幕3連戦で、VR(仮想現実)技術を活用した試合映像の無料配信を実施した。VRゴーグルを使った立体的な映像の視聴により、球場で観戦しているかのような臨場感を味わってもらおうという試みだ。その実力はいかほどか、記者が実際に開幕初戦を視聴してみた。

グラウンド内にいるような迫力も

 映像配信用カメラの設置場所はホームベース後方と1塁ベンチ横、3塁ベンチ横、グラウンドにせり出して選手により近い「コカ・コーラシート」の4カ所。映像は立体的で顔を向けた方向に視界が動き、視点も自由に切り替えながら視聴できるのが便利だ。

客席(コカ・コーラシート)からVR映像を撮影するカメラ
客席(コカ・コーラシート)からVR映像を撮影するカメラ
VR SQUARE ©SoftBank HAWKS
[画像のクリックで拡大表示]

 まずホームベース後方に視点を切り替えると、いわゆる「バックネット裏」の座席から観戦しているような光景が広がった。画面の上部にはテレビ中継の映像も合成表示されており、投球やバッティングの様子を確認しやすくなっていた。

年間予約席が多いバックネット裏からの観戦を疑似体験
年間予約席が多いバックネット裏からの観戦を疑似体験
VR SQUARE ©SoftBank HAWKS
[画像のクリックで拡大表示]

 一方、1塁や3塁のベンチ横からのカメラ映像はグラウンドにより近い。「塁に出た走者がどれくらいリードを取っているか」「ネクストバッターズサークルの打者がどのような素振りをしているか」など、ピッチャーやバッター以外の選手の動きにも目を配りながら観戦ができた。