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 ITを駆使してマンションの状況を見える化し、管理会社を使わず居住者だけで自主管理するのが一般的になる――。そのような可能性を秘めたマンション管理サービスが登場した。

 三菱地所は2020年7月1日、管理会社を使わなくてもマンションの管理業務ができるようになるとうたう新サービス「KURASEL(クラセル)」を同年11月をメドに始めると発表した。これまで管理会社が担ってきた居住者情報や修繕積立金、理事会資料などの管理をスマートフォンのアプリケーションでできるようにして、居住者らによる自主管理を促す狙いだ。

KURASELのアプリの利用画面
KURASELのアプリの利用画面
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 同アプリの運営は、三菱地所グループの総合マンション管理会社である三菱地所コミュニティから新設分割の手法によって設立した新会社のイノベリオスが担う。イノベリオスの長谷川良裕社長は「日本のマンション管理の在り方を見直すべき時期に来た。(KURASELは)これまでのマンションの常識を大きく変えるサービスだ」と強調する。

イノベリオスの長谷川良裕代表取締役社長執行役員
イノベリオスの長谷川良裕代表取締役社長執行役員
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 マンション管理業務を手掛ける三菱地所コミュニティにとって、居住者による自主管理を提案することは自分たちの首を絞めることにもつながりかねない。しかしイノベリオスの安藤康司取締役常務執行役員は「顧客のニーズがあるからこそ積極的にチャレンジしていこうと考え、事業化に踏み切った」と説明する。