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 経済産業省と製品評価技術基盤機構(NITE)は2020年6月26日、新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価の最終報告を公表した。前回(5月25日)の中間報告で「有効性は判断できない」としていた次亜塩素酸水について「一定の塩素濃度以上で新型コロナウイルスの消毒に有効」と判断した。加えて、利用に当たっては、手あかや油脂などの有機物の汚れをあらかじめ除去する、対象物に対して十分な量を使用するといった使い方の面で注意が必要な点も確認されたとする。

 この評価は、経済産業省の要請を受けたNITEが2020年4月に「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」を設置して実施してきた*1。目的は、家庭や職場における新型コロナウイルスの消毒方法として、アルコール以外の選択肢を増やすことだ。新型コロナウイルス感染症の拡大で消毒用アルコールの需給状況がひっ迫しており、医療機関などへ優先的にアルコールを供給するためには有効な代替手段が必要だった。

*1 同委員会は、国際医療福祉大学教授で日本環境感染学会副理事長の松本哲哉氏が委員長を務め、国立研究所(国立医薬品食品衛生研究所、国立感染症研究所)や大学の学識経験者、関係団体(日本電解水協会、日本石鹸洗剤工業会)などの委員で構成される。