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 国内宅配最大手のヤマト運輸が物流網のデジタル改革を加速させている。EC(電子商取引)事業者と組んで2020年6月24日に始めた配送サービス「EAZY(イージー)」は、購入商品の受け取り方法として荷物を玄関先などに置く「置き配」を選べ、その場所を配達直前まで変更できるのが特徴だ。非対面の受け取りニーズの高まりに応えるサービスというが、狙いはそれにとどまらない。ECと物流のデータ連携を順次強化し、繁閑の差が激しいEC出荷に対応した高効率で持続的な宅配体制の確立を目指す。

 まずZホールディングス傘下のZOZOとヤフーがEAZYを採用した。今後、両社のモールの出店店舗で順次EAZYの機能を利用可能にする。両社のEC利用者に対し、ヤマトが専用WebサイトのURLを記載したメールを送信する。利用者は専用サイトで対面か置き配かを選び、置き配の場合は玄関ドア前や宅配ボックス、ガスメーターボックス、自転車のかごなど様々な置き場所の中から指定する。

 EC利用者は「急な外出のため対面受け取りから置き配に切り替える」「雨が降りそうなので置き配の場所を屋内に変更する」といった柔軟な使い方が可能だ。将来的にECサイトで商品の受け取り場所を直接指定・変更可能にしたり、配達員がどのくらい後に到着するか分かるようにしたりと、多様な強化策を検討していく。

 ヤマト運輸の斉藤泰裕EC事業部事業戦略/商品開発担当部長はEAZYについて、物流網の「全体的なデジタル化を前提にした配送サービスだ」と説明する。現在、ヤフーなどとデジタル情報の共有基盤づくりを進めているところだ。