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電源投資で投資キャッシュフローが大幅に増加

 次に投資CFを見てみよう。今回の検討期間においては、資産売却などによって得られた金額よりも設備投資などで支出した額の方が常に大きいため、全てマイナスの数値となった。

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 投資CFは大幅に増大している。9社合計で10年前の19.4%の増加、JERAを加えると22.3%の増加である。

 個社を見ても、10年前より投資CFが減っているのは東電HDと中国電力だけ。東電HDは中部電とJERAと合わせたグループで見ると17.8%の増加である。なお、表4では、2020年3月期に中部電からJERAへ火力発電事業の統合に伴う調整金が3350億円支払われていることを、JERAの投資CFから差し引くことで補正している。

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 投資の対象は電源が中心だ。2020年3月期の投資の内訳を見ると、関電では67.4%、中国電は62.0%、四電は63.7%が電源および原子燃料への投資に充てられている。また、中国電は直近より10年前の方が投資額が大きかったが、その時期は島根原子力発電所3号機への投資が最盛期であった。