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 アイリスオーヤマは、角田工場(宮城県角田市)でマスク生産ラインを本格稼働させ、国内出荷を開始した。これに伴い同社は、2020年7月9日に工場内の生産設備と初出荷の様子を報道陣に公開した。

アイリスオーヤマ角田工場のマスク生産ライン
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アイリスオーヤマ角田工場のマスク生産ライン
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アイリスオーヤマ角田工場のマスク生産ライン
2020年7月9日時点で12の生産ラインが稼働していた。8月中に全40ラインを立ち上げ、月産1億5000万枚の生産体制を整える。(出所:日経クロステック)
初出荷の様子
初出荷の様子
(出所:日経クロステック)
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 同社は、新型コロナウイルスの感染拡大による政府からの要請を受け、角田工場の一部を改修して不織布マスクの生産設備を導入し、月に1億5000万枚を生産する計画を発表している。中国の大連工場(遼寧省)と蘇州工場(江蘇省)での月産8000万枚に加えて、国内で1億5000万枚を生産することで月に2億3000万枚を国内供給する。

 最終的には角田工場に40の生産ラインを稼働させる計画だが、7月9日時点で稼働していたのは12ライン。今後、随時ラインの導入・立ち上げを行い、8月中には当初計画の月産1億5000万枚を実現したいとしている。当初は、6月中に稼働を開始して7月中にはフル稼働させる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中国から技術者が来日できなくなったこと、予想以上の引き合いがあり初出荷時点で一定の在庫量を確保する必要があったことなどから、予定よりも1カ月ほど後ろにずれこんだ。

 国内のマスク需要の逼迫状況は改善されつつあるものの、同社代表取締役社長の大山晃弘氏は、「マスク需要は底堅く推移するとみている。特に(品質面で)安心な国産マスクの需要は高い。しかも、国内なら部材調達の規制がなく安定供給できる」と語り、十分な事業性があるとの自信をのぞかせた。

 同社は、米国やフランス、韓国でもマスクを生産する計画だ。具体的には、米国とフランスでは10月から、韓国では11月から生産を開始する予定。「生産規模は角田工場並」(大山氏)という。

アイリスオーヤマ代表取締役社長の大山晃弘氏
アイリスオーヤマ代表取締役社長の大山晃弘氏
(出所:日経クロステック)
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