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 助言を求める企業と専門家とをマッチングするサービスを手掛けるビザスクが、同業の米DeepBench(ディープベンチ)と資本業務提携することが2020年7月14日までに日経クロステックの取材で分かった。14日の取締役会での決議を経て、午後にも発表する。

海外のアドバイザーネットワーク、拡充へ

 ビザスクは2020年3月に東証マザーズに上場している。顧客企業が新規事業や技術活用などに関して専門家からのアドバイスを得たい際に、ビザスクに登録した知見豊富な個人(アドバイザー)をマッチングする「スポットコンサルティングサービス」を提供している。顧客企業にはトヨタ自動車やパナソニック、NEC、東芝、NTTデータ、リクシルなどを抱える。

2020年3月に上場したビザスク。資本業務提携によってグローバルな知見を提供できるようになる
2020年3月に上場したビザスク。資本業務提携によってグローバルな知見を提供できるようになる
(写真:日経クロステック)

 米DeepBenchはボストンに本社を置く、2016年10月創業のスタートアップである。ビザスク同様、顧客企業に対してアドバイザーをマッチングするサービスを手掛ける。独自のアドバイザー検索システムを開発し、特に欧米で専門家の強固なネットワークを形成する。フォーチュン500からスタートアップまで、約400社の顧客基盤を保有している。

 ビザスクはDeepBenchと資本業務提携することで、海外のアドバイザーネットワークを拡充する狙い。DeepBenchの検索システム活用で、より効率的にアドバイザーを探せるようになる効果も期待する。

 ビザスクによると、2019年に顧客企業から多かった依頼の上位には、自動運転やIoT(インターネット・オブ・シングズ)、5G(第5世代移動通信システム)、デジタルマーケティングなどが並ぶ。こうした新技術の分野では、顧客企業はグローバルの知見や専門知識を求める。ただ言語や文化の壁を越えて、欲しい情報にたどり着くのは難しい。

 ビザスク関係者によれば、2020年3〜5月の海外アドバイザーとのマッチング件数は、前年同期比で4倍に増えたという。同社は提携によって、海外に向くニーズに応えていくとみられる。