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 米国のアナログ半導体メーカーの米Analog Devices(アナログ・デバイセズ、以下ADI)は、同業の米Maxim Integrated Products(マキシム、以下Maxim)を買収すると発表した(ニュースリリース)。両社の取締役それぞれにおいて全員一致で承認された。今回の買収総額についてADIからの正式発表はないが、米国の複数の報道機関の試算によると約209億米ドル(約2兆2000億円)である。買収完了は2021年夏を予定する。今後、米国や米国以外の規制当局の承認や、両社の株主の承認などを得ていく。

2017年のLinear Technology買収を上回る大型買収
2017年のLinear Technology買収を上回る大型買収
ADIとMaximの2019年売上高の合計は約82億米ドル(約8800億円)(出所:ADI)
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 ADIは2017年に同業のLinear Technologyを約148億米ドル(約1兆5900億円)で買収している*1。今回のMaxim買収は、Linear買収を上回る大型買収になる。買収は株式交換で行われ、Maximの普通株式1株をADIの普通株式0.63株に換える。

買収で売上高30%増だが、トップのTIとはなお差

 ADIは今回の買収によって、アナログ半導体のリーダーとしての地位を強化するという。ADIとMaximの2019年の売上高の合計は約82億米ドル(約8800億円)になる。このうち、ADIが約60億米ドル(約6400億円)でMaximは約22億米ドル(約2400億円)。Maxim買収後のADIの売上高は30%近く増えるが、アナログ半導体トップメーカーの米Texas Instruments(TI)の2019年の売上高の約140億米ドル(約1兆5000億円)とは、まだ随分の距離がある。英Omdiaが発表した2019年の半導体売上高ランキングを見ると(ニュースリリース)、約82億米ドルではトップ10には入れない。

TIの売上高とは随分な差がある
TIの売上高とは随分な差がある
2019年の半導体売上高ランキング(出所:英Omdia)
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