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 日産自動車は2020年7月16日、小型車「マーチ」の部分改良車を発売した。自動ブレーキなどの先進運転支援システム(ADAS)を全車に標準搭載し、予防安全性能を強化したのが特徴である(図1)。

マーチ
図1 小型車「マーチ」の部分改良車
(出所:日産自動車)
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 日産は現行マーチ(4代目)を、2010年7月に発売した。ただ発売後、何度が部分改良はしたが、全面改良は一度も行っておらず、自動ブレーキなどのADASは搭載されていなかった。

 これに対して、トヨタ自動車の「パッソ」やホンダの「フィット」、マツダの「Mazda2」、ダイハツ工業の「ブーン」、スズキの「スイフト」などの競合車は、最新のADASを搭載する。現行車はこれらの競合車に、予防安全性能で大きな差を付けられていた。

 そこで、今回の部分改良車は(1)自動ブレーキ、(2)前進時と後退時の誤発進抑制、(3)車線逸脱警報、(4)自動ハイビーム─という予防安全機能を搭載。トヨタなどの競合車を追い上げる。

 日産のADASには3つのセンサー(単眼カメラとミリ波レーダー、超音波センサー)を使う最新のシステム注1)があるが、今回の部分改良車は2つのセンサー(単眼カメラと超音波センサー)を使うもう1つのシステム注2)を採用した。

注1)3つのセンサーを使うシステムは、中型ミニバン「セレナ」や小型SUV(多目的スポーツ車)「キックス」、軽自動車「ルークス」に採用されている。

注2)2つのセンサーを使うシステムは今回の部分改良車のほかに、小型車「ノート」や軽自動車「デイズ」などに搭載されている。

 部分改良車に搭載した4つの予防安全機能のうち、第1の機能である自動ブレーキでは単眼カメラを使う。ノートに搭載しているものと同じカメラで、夜間性能を向上させた最新版である。同カメラを使う自動ブレーキは車両や歩行者に加えて、夜間歩行者にも対応できる(図2)。

自動ブレーキの作動イメージ
図2 自動ブレーキの作動イメージ
(出所:日産自動車)
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