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 自宅で尿検査した後で、医師からオンライン診療で結果を聞く――。ベンチャー企業のヘカバイオデジタルヘルス(東京・中央)は、自宅での検査とオンライン診療を実施するプラットフォーム「メディゲート」のβ版を開発した。在宅での尿検査キットや、小型の聴診器などを備えた装置などと組み合わせて利用する。同社は今後、東京インターナショナルクリニック(東京都港区)と連携し、メディゲートを利用した検査と診療について検証を進める方針で、2021年の本格展開を目指す。

在宅での尿検査キット
在宅での尿検査キット
(出所:ヘカバイオデジタルヘルス)
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 メディゲートは医師が利用するソフトウエアと、患者が利用するアプリからなる。検査用の医療機器とアプリを連携することで、医師が検査データを確認しながら、オンライン診療を実施できる。ヘカバイオデジタルヘルスは、医療機器を開発する他の企業などと連携し、メディゲートを通じて実施できる検査を増やしていく考えだ。「製薬企業やオンライン診療のシステムを手掛ける企業などともパートナーになり得る」とヘカバイオデジタルヘルス代表取締役のヨアブ・ケイダー氏は話す。

 ヘカバイオデジタルヘルス自身も、メディゲートと連携させる検査用の医療機器の承認取得を目指す。その第1弾となるのが、在宅で実施する尿検査キットと、小型の聴診器などを備えた装置だ。在宅での尿検査キットは、もともとイスラエルHealthy.io社が開発した。患者は自宅で採尿した後、アプリの指⽰に従いながら検査キットの試験紙を尿に浸す。スマートフォンのカメラで試験紙の色の変化を撮影し、医師にデータを送付する。米国ではFDA(食品医薬品局)の承認を取得している他、欧州でもCEマークと呼ばれる医療機器の認証を取得済み。ヘカバイオデジタルヘルスはHealthy.ioの尿検査キットを日本国内で独占販売する権利を持つ。

 Healthy.ioの尿検査キットは2つある。尿中のたんぱく質や血液、糖などの有無や、pHなど一般検査で腎機能を確認する10項目を調べるものと、糖尿病性腎症に至る可能性を示す、尿中のアルブミンとクレアチニンの濃度比率を調べるものだ。