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 「新型小売店」として世界中から熱視線を浴びる米スタートアップ企業ベータ(b8ta)は2020年8月1日、日本初となる店舗を東京都内に開く。同店の特徴は「販売を主目的とせず、体験と発見を提供する場」(日本法人ベータ・ジャパンの北川卓司カントリーマネージャー)としている点だ。

 オープンに先駆け7月28日に開いた内覧会と記者会見には、大勢の報道陣が詰めかけた。

店舗の内覧会には大勢の報道陣が詰めかけた
店舗の内覧会には大勢の報道陣が詰めかけた
(撮影:日経クロステック)
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 新宿マルイ本館と有楽町電気ビル内の2カ所に店舗を設ける。ベータは店舗での売り上げを収益源とせず、出品するメーカーから月額料金を徴収する。店舗での売り上げは全額メーカーに入る。

 月額料金には幅60センチ、奥行き40センチの販売スペースと販売スタッフ、在庫管理などの機能が含まれる。店舗には多数のカメラが設置してあり、来店客の性別や年齢層を推定したうえで商品に対する反応を分析。メーカーは分析結果を専用サイトで確認でき、商品開発やマーケティングに生かせる。

 ベータは2020年7月時点で米国に23店舗、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに1店舗を展開する。

10台以上のカメラが来店客の行動を分析

 ベータのビジネスの肝は店内における客の行動データの分析技術にある。支えるのは2種類のカメラだ。

 1つは顧客分類に使う「デモグラフィックカメラ」。記者が有楽町の店舗を訪れると、入り口すぐの天井に1台のカメラが設置されていた。このカメラで来店客の年齢層と性別を推定する。

来店客の年齢層と性別を推定する「デモグラフィックカメラ」
来店客の年齢層と性別を推定する「デモグラフィックカメラ」
(撮影:日経クロステック)
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