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 古いCOBOLシステムをどうするか――。安定稼働しているものの、今後の保守要員の確保やクラウドサービスとの連携は解決しなければいけない。そう考えるユーザー企業に1つの解決策が見えてきた。

無料でCOBOLをJavaに変換

 COBOLプログラムをJavaプログラムに変換するツール「opensource COBOL 4J 開発者版」がそれである。オープンソースビジネスを推進するOSSコンソーシアムが2020年7月1日にソースコード共有サイト「GitHub」に公開した。オープン・ソース・ソフトウエア(OSS)なので誰でも無料で利用できる。

 opensource COBOL 4J 開発者版はプログラムを変換するとともに、必要なモジュールを生成する。SAMやISAMへのファイルアクセスはJavaプログラムに変換後も利用できる。現時点で「COBOL85」といったCOBOLの標準仕様にのっとったプログラムであれば、一部利用頻度の低い変数の型などを除いて、ほぼ100パーセントJavaプログラムに変換できるという。

opensource COBOL 4J 開発者版の動作イメージ
opensource COBOL 4J 開発者版の動作イメージ
(出所:東京システムハウス)
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 「Javaに変換するとWebシステムやクラウド上のシステムと連携しやすくなる」。opensource COBOL 4J 開発者版の開発に携わった東京システムハウスの比毛寛之マイグレーションソリューション部部長はJavaへの移行のメリットをこう説明する。

 opensource COBOL 4J 開発者版を使うとJavaプログラムが残るのもメリットである。COBOLをJavaに変換するツールやサービスの中には「Javaのプログラムではなく、Javaのバイトコードにいきなり変換するものもある」(比毛部長)。Javaのバイトコードはプログラムより分かりにくく、変換後の機能拡張やメンテナンスが困難だ。この点、opensource COBOL 4J 開発者版はJavaのプログラムに変換するため「変換後も保守できる」(同)。

 Javaプログラムへの変換は1ステップごとに実施し、「適宜コメントまで自動的に加えられるので処理内容が分かりやすい」(比毛部長)。また、opensource COBOL 4J 開発者版は文字コードを内部的にSJISのバイト配列で表現している。メインフレーム用の文字コード(EBCDIC)もSJISに変換して移行できるという。