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屋根上にも多く太陽光パネル

 その後、バブコック・ランチ内で 2基目のメガソーラーの建設が始まり、2018年春には1基目と同規模となる75MWのメガソーラーが、さらにもう1基、完成した。今回は、出力10MW、容量40MWhのエネルギー貯蔵設備も併設された。エネルギー貯蔵は、1ユニットが出力1MW、容量4MWhで、これが10ユニットで構成されている。完成した当時、このエネルギー貯蔵施設は米国で最大規模であった。

 このエネルギー貯蔵設備にはメガソーラーで発電した電力を貯蔵しており、定格出力での放電時間は4時間となっている。貯蔵した電力は夜間や太陽が照ってない時に放電している。

 2基合計で150MWのメガソーラーを導入した結果、現時点での発電量は街全体の需要を大きく上回る。そのため、余剰分は電力系統を通じて近隣の地域にも供給される(図4)。

図4●バブコック・ランチの開発者であるキットソン氏とFPLの代表がエネルギー貯蔵設備の前で
図4●バブコック・ランチの開発者であるキットソン氏とFPLの代表がエネルギー貯蔵設備の前で
(出所:Kitson & Partners)
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 バブコック・ランチでは、野立てのメガソーラー だけでなく、商業施設や、住宅などの屋根にも太陽光発電が多く導入されている(図5)。

図5●バブコック・ランチ内の商業施設に導入された太陽光発電システム
図5●バブコック・ランチ内の商業施設に導入された太陽光発電システム
(出所:Kitson & Partners)
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 2018年秋に、バブコックは、太陽エネルギー、樹木保護、水効率、および天然植物と持続可能な材料の使用に関する開発戦略で、フロリダ州のグリーンビルディング連合から最高の認定である「プラチナ」を獲得している。

 大規模な住宅地開発プロジェクトでありながら、自然を保護しつつ共存し、自然のエネルギーでまかなわれる「太陽のシティ」・バブコック・ランチは、今後の不動産開発、土地計画などの先進事例として注目を集めそうだ。