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 SUBARU(スバル)は2020年8月4日、新型コロナウイルス(新型コロナ)の影響で算定できないとしていた20年度通期(20年4月~21年3月)の連結業績見通しを発表した。売上高は前年度に比べて13.2%減少の2兆9000億円、営業利益は同61.9%減少の800億円、当期純利益は同60.7%減少の600億円を見込む。

 既に20年度通期の業績見通しを発表している三菱自動車と日産自動車、マツダが赤字決算を予想しているのに対して、スバルは大幅減益ながら黒字を確保できる見通しを示した。世界販売台数は、同12.9%減少の90万台に設定した。

 スバル社長兼CEO(最高経営責任者)の中村知美氏は、同日に行ったリモート会見で、「新型コロナの影響は続いているが、今後は世界規模のロックダウン(都市封鎖)がないことを前提にして、20年度通期の業績見通しを算定した。ここまでは達成したいという経営陣の意志を示した」と強調した(図1)。

中村知美氏
図1 スバル社長の中村知美氏
(19年11月に日経Automotiveが撮影)
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 スバルの収益基盤を支えるのは、世界販売の約7割を占める米国市場である。同市場について中村氏は、「米国は依然として世界最大規模の新型コロナ感染国だが、新車販売市場は今後緩やかに回復する」とみる。具体的には20年通期(20年1~12月)の同市場は、前年に比べて約15%減少の1400万~1450万台まで回復すると予想する。

 こうした市場の見通しを前提にして、同社は20年通期に米国で59万~60万台の販売を計画する。前年比で約15%の減少であり、「市場の縮小幅と同水準の減少幅にとどめる」(中村氏)ことを目標にする。スバルの米国市場におけるシェア(市場占有率)は20年6月時点で過去最高(4.68%)を記録しており、「目標の達成は可能」との見方を示した(図2)。

米国市場の今後の見通し
図2 米国市場の今後の見通し
(出所:スバル)
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