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 私が一番集中できない場所、それは会社のオフィスだった――。

 こう語るのは、ジンズホールディングス傘下であるThink Lab(シンク・ラボ)の井上一鷹取締役だ。

 ジンズが開発したセンサー付き眼鏡「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を使って井上取締役自身がどの場所で集中できているかを調べたところ、上位から公園(集中度97%)、喫茶店(同83%)、ホテルのロビー(同77%)、新幹線(同70%)、図書館(同67%)、オフィス(同43%)の順となった。オフィスが最も集中できない場というのは、同眼鏡による他の調査結果でも同じという。

 この研究成果を基に、個人が集中できるワークスペースとして同社が開発したのがThink Labだ。2020年7月末時点でThink Labが運営する直営店は3カ所、AGCやパナソニック、スターバックスコーヒージャパンなど企業向け施設は7カ所ある。後者は各社から依頼を受けてThink Labが設計した専用スペースになる。

 Think Labとスターバックスは協業のレベルを上げ、2020年7月30日に「スターバックスコーヒーCIRCLES(サークルズ)銀座店」をオープンした。近隣で働くビジネスパーソンの利用を想定し、ミーティングスペースやオンライン会議に適するブース席を設けたスターバックスの「SMART LOUNGE(スマートラウンジ)」と、個人が集中できるThink Labのワークスペースが同居する初の共同店舗である。

 SMART LOUNGEはプレゼンテーションのためのスクリーンを備え、場を貸し切ってセミナーやイベントを開ける。空間構成の自由度の高さが既存店との違いとなる。一方、SMART LOUNGEの奥に位置するThink Labでは会話が禁止され、半個室のブースが立ち並ぶ。集中力を高める緑のしつらえが適度に目に入り、緊張を緩和する自然環境の音響が流れる。席数はSMART LOUNGEが55席、Think Labが17席だ。Think Labの利用料は15分300円(税別、以下同)からで、3時間2000円と6時間3000円のパック料金もある。

コワーキングスペースとなる「SMART LOUNGE」のソファ席
コワーキングスペースとなる「SMART LOUNGE」のソファ席
(出所:スターバックスコーヒージャパン、Think Lab。特記以外は以下同)
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SMART LOUNGEのブース席。オンライン会議や電話用に40分単位で予約できる。店外の人とコワークする場となる
SMART LOUNGEのブース席。オンライン会議や電話用に40分単位で予約できる。店外の人とコワークする場となる
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Think Labが運営する「Think Lab」の内観。個人が集中するためのワークスペースとなる
Think Labが運営する「Think Lab」の内観。個人が集中するためのワークスペースとなる
(写真:日経クロステック)
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Think Labのブース席。目に入る植物の割合が10~15%だと集中しやすいという
Think Labのブース席。目に入る植物の割合が10~15%だと集中しやすいという
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