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 トヨタ自動車は2020年8月6日、20年第1四半期(20年4~6月)の連結決算を発表した。新型コロナウイルス(新型コロナ)感染拡大の影響で、世界販売台数(連結販売台数)は前年同期に比べて半減したが、全社的な原価低減活動などが寄与し、営業損益ベースで黒字を確保した。

 20年度第1四半期決算では、5社が営業赤字に転落した注)。黒字を確保したのはトヨタだけである。また、海外ではドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン:VW)グループや米GM(ゼネラル・モーターズ)なども、20年4~6月決算で営業赤字となった。

注)営業赤字となったのは日産自動車とホンダ、スバル、マツダ、三菱自動車の5社。スズキは13億円の営業黒字だったが、⼯場の操業停⽌に伴う損失として、固定費相当額で154億円を特別損失に振り替えたため、実質的には営業⾚字である。

 トヨタの20年度第1四半期の世界販売台数は、前年同期に比べて50.0%減少の115万8000台だった。日本や北米、アジア(中国を含む)、欧州など全ての地域で販売を減らした。特に北米の減少幅が大きかった(図1)。

世界販売台数(20年度第1四半期)
図1 世界販売台数(20年度第1四半期)
(出所:トヨタ自動車)
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 販売台数は激減したが、全社を挙げた原価低減活動などによって黒字を確保。売上高は前年同期に比べて40.4%減少の4兆6007億円、営業利益は同98.1%減少の139億円、当期純利益は同74.3%減少の1588億円に踏みとどまった。販売台数が半減しても利益を出せることを示した。新型コロナによる販売台数の減少は、8100億円の減益要因となった。