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 「自分にとって資産運用・管理がどれだけ必要なのか、自分ごととして捉えるようになる。気づきを得ることで、数歩前に進めるはず」。野村ホールディングス執行役員未来共創カンパニー長の池田肇氏は、野村証券が2020年6月に提供を始めたスマートフォンアプリ「OneStock」についてこう期待を込める。

(画像提供:野村証券(左)、Finatext(右))
(画像提供:野村証券(左)、Finatext(右))
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 OneStockは預金や株式、投資信託など複数の金融機関で保有している金融資産を一元管理する資産管理アプリ。野村証券に口座を持たない人でも利用できる。マネーフォワードと共同で開発した。

 最大の特徴は、利用者が保有する金融資産で何歳まで過ごせるかを表す「資産寿命」を示すことだ。年齢や就業状況、保有資産など最大22項目を入力すると「72歳」などと表示する。野村証券年金研究所のノウハウや統計データを活用しているという。

 この資産寿命が、主に40代から50代の資産形成への関心が薄い層に対して啓もうの効果をもたらすと同社は見込む。「高収入の人でも、資産寿命は意外と短いという統計データがある。退職後も生活水準を変えるのが難しいからだ。健康寿命と比べて資産寿命が短いと、自分なりに資産の在り方を見直そうと思うのではないか」(池田氏)。

 同社にとって、今回のサービスにはサブスクリプション型ビジネスへの足掛かりにする狙いもある。無料会員のほか月額550円のプレミアムサービスを用意し(現在は無料キャンペーン中)、金融資産額や運用資産比率が自分と似ている利用者と比較できる機能などを提供する。