全1606文字
PR

 国内IT大手4社の2020年4~6月期の連結決算(国際会計基準)が2020年8月7日、出そろった。各社とも新型コロナウイルスの影響を色濃く受けており、3社が減益だった。唯一増益を確保した富士通も営業利益率は2.8%にとどまる。国内外で新型コロナの収束時期は見通せず、各社の業績にも先行きの不透明感が高まっている。

国内IT大手4社の2020年4~6月期連結決算(国際会計基準)
NTTデータは売上高、日立は調整後営業利益
企業名事業分野売上収益(前年同期比増減率)営業利益(前年同期比増減率)
NEC5877億円(▲10.1%)▲102億円(-)
NTTデータ5309億円(0.7%)266億円(▲10.6%)
日立製作所1兆5942億円(▲21.6%)583億円(▲53.1%)
内訳)ITセクター4301億円(▲7%)382億円(▲5%)
富士通8027億円(▲4.3%)222億円(558%)
内訳)テクノロジーソリューション6791億円(0.3%)126億円(66.8%)

 「依然として予断を許さない状況だが、経済・企業活動は下期以降に徐々に回復していくと仮定している」。NTTデータの本間洋社長は2020年8月7日に開いたオンライン決算説明会で、先行きをこう見通した。

 NTTデータの2020年4~6月期実績は、売上高が前年同期比0.7%増の5309億円、営業利益は同10.6%減の266億円だった。新型コロナは同期間で160億円の減収要因で、北米やEMEA(欧州、中東、アフリカ)・中南米、国内では法人・ソリューションを中心にマイナスの影響が発生したという。

 IT業界関係者の注目を集めたのが、2021年3月期の業績見通しだ。これまでは新型コロナの影響で「未定」としていたが、今回初めて開示した。売上高は前期比4.3%減の2兆1700億円、営業利益は同8.4%減の1200億円を見込む。実際に減収となれば、設立以来続く増収記録が32期目にして崩れることになる。