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 米Microsoft(マイクロソフト)は2020年8月17日(現地時間)、「Microsoft 365」(旧称Office 365)の「Internet Explorer 11(IE11)」ブラウザーでの動作サポートを1年後に終了すると発表した。これに関して企業ユーザーが考慮すべきポイントをまとめる。

米Microsoftの発表文
米Microsoftの発表文
(出所:Microsoft)
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 発表文によれば、まず2020年11月30日にMicrosoft 365のアプリケーション(アプリ)のうち、ビジネスチャット・Web会議ツール「Teams」のIE11でのサポートを終了する。2021年8月17日には、「Outlook」「OneDrive」など残る全てのアプリのサポートを終了する。サポート終了後はIE11からアプリを全く使えないか、一部の機能しか使えなくなる。

 Microsoft製品の技術動向に詳しい富士ソフトの増田裕正MS事業部MSサービス推進室室長は「企業ユーザーにとって、当面は大きな影響はないだろう。だが、中長期的にはIE依存から脱却することも視野に入れたほうがいい」とみる。

IE自体のサポートが終わるわけではない

 さしあたって、IEでMicrosoft 365を使っている企業ユーザーは対応が必要になる。利用ブラウザーをWindows 10の標準ブラウザーである「Edge」や、米Google(グーグル)の「Chrome」などに変更しなければならない。

 とはいえ各種調査によれば、直近の国内の個人・企業を含めたWindowsパソコンにおけるブラウザー利用率のシェアはChromeが6割程度、IEが1割程度である。既にChromeだけを使っているか、ChromeとIEを併用している企業ユーザーが多いとみられる。この場合は引き続きChromeでMicrosoft 365を使い続ければよく、特別な対応は必要ない。

 多くの企業では、IEでしか動作しない社内向けのWebアプリが一部で使われていることがある。この場合も心配は要らない。MicrosoftはあくまでMirosoft 365におけるIEのサポートをやめると発表したにすぎない。今後もIEを併用して今まで通りWebアプリを使い続ければよい。

 IE自体のサポートは今後も続く。「MicrosoftはIEのサポート終了時期を明言していないが、Microsoftが発表済みの技術ロードマップなどを見る限り、少なくとも今後数年でIEを打ち切るとは考えにくい。原則としては、Windows 10のサポートが続く限りIEのサポートも続くとみられる」(増田室長)。