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 東急不動産は2020年9月9日、「東京ポートシティ竹芝」の9月14日開業に先駆けて、ソフトバンクグループや傘下の事業会社ソフトバンクの新社屋となるオフィスタワーの内覧会を開いた。棟内にロボットや合計1000台以上のIoT(インターネット・オブ・シングズ)機器を配置するなど、最新技術を集めたスマートビルとなっている。東急不動産とソフトバンクはこのビルを皮切りに、竹芝の再開発エリア一帯にスマートシティーを形成していく意向だ。

 同ビルは地下2階・地上40階建てで、9~39階にソフトバンクやシェアオフィス「WeWork」の拠点が入居する。1フロアの床面積は約3000平方メートルだ。ソフトバンクは「約1万2000人の社員に対して約6000席を用意する」(ソフトバンク広報)。コロナ禍で現状3割程度の出社率だが、感染収束後も5割以下とする方針という。

ビル運営の「スマートシティプラットフォーム」の概要
ビル運営の「スマートシティプラットフォーム」の概要
(出所:東急不動産)
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1000台以上のIoT機器を設置

 内覧会では、同ビルの最新機能の公開が中心となった。最大の特徴は、棟内に人工知能(AI)カメラやセンサーなどのIoT機器を合計1000台以上設置したことだ。それらのIoT機器により、各種データをソフトバンクが開発した「スマートシティプラットフォーム」へリアルタイムに収集する。そして、棟内の特定エリアやエレベーターホールの混雑状況、トイレの空き情報、要注意者の検知情報、人の流れ、3階以下に入居する飲食店の空席情報などをリアルタイムに配信する。ビル管理者やオフィスワーカー、店舗テナント、来館者がそれぞれ必要とする情報をWebサイトや棟内約30カ所のデジタルサイネージにより提供する。

オフィスワーカー向けのアプリの画面。天気やテラスの温湿度、トイレの満空情報、好みの店舗の空席情報などを表示させている
オフィスワーカー向けのアプリの画面。天気やテラスの温湿度、トイレの満空情報、好みの店舗の空席情報などを表示させている
(出所:ソフトバンク)
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 入退場にも最新の機構を導入。セキュリティーゲートで、利用者の目的階情報を基に乗るエレベーターを振り分け、混雑緩和につなげる「セキュリティー連動・エレベーター行先予報システム」と「体温検知・顔認証システム」を連携させた。6階のオフィスロビーに設置する。前者は三菱電機、後者はソフトバンク傘下の日本コンピュータビジョン(JCV)の製品だ。

セキュリティーゲートの入場シーン
セキュリティーゲートの入場シーン
(出所:日経クロステック)
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 利用者がマスクをしていても顔認証で通過でき、ゲートが開くと同時に乗るべきエレベーターの号数を表示する。エレベーターホールで昇降ボタンを押したり、エレベーター内で行き先階のボタンを押したりする必要はない。非接触で入退出や上下階移動ができる仕組みだ。