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 Zホールディングス(ZHD)傘下の金融中間持ち株会社であるZフィナンシャルと、同社が出資するジャパンネット銀行は2020年9月15日、メディア向けの金融戦略説明会を開いた。

 併せてZHDは2020年秋以降順次、傘下の金融事業会社6社の社名とサービス名についてスマートフォン決済事業と同じPayPayブランドに統一しているところだ。ジャパンネット銀行は2021年4月5日付でPayPay銀行への社名変更を予定している。

予定しているブランド変更
予定しているブランド変更
(出所:Zフィナンシャル)
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 「グループ内のブランド名がそろっておらず、お客さまにとって分かりにくいのが課題だった。今後はより一体となったユーザー体験をPayPay銀行と提供していく」。Zフィナンシャルの小笠原真吾執行役員経営企画部長は説明会でこう述べた。

「シナリオ金融構想」を推進

 「より一体となったユーザー体験」に向けた具体策としてZフィナンシャルが掲げたのが「シナリオ金融構想」である。「ZHDは日常生活に根ざしたサービスを多数提供している。それと結びつけた金融サービスは我々にしかできない」(小笠原執行役員)というわけだ。

ヤフオク!で購入した商品に簡単に保険を付けられるような「シナリオ金融」を推進
ヤフオク!で購入した商品に簡単に保険を付けられるような「シナリオ金融」を推進
(出所:Zフィナンシャル)
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 例えばヤフオク!で購入した商品に、グループ内の保険代理店ワイズ・インシュアランス(PayPay保険サービスに社名変更予定)が扱う修理保険を付けるサービスを既に提供している。商品購入と同じ画面で保険に加入でき、保険料は商品代金とまとめて引き落とせるように使い勝手を高めたこともあり、対象者の1割程度が申し込むなど好調に推移しているという。

 Yahoo!トラベルでも予約した旅行商品にキャンセル保険を付けるサービスを提供している。こうした既存サービスに関連した金融商品を販売するシナリオ金融構想を進めるうえで障壁になっていたのが、社名やブランド名の不一致だった。例えばPayPay決済のスマホアプリで個人ローンを申し込もうとすると、ジャパンネット銀行の画面に遷移する。

個人ローン申し込み画面をブランド統一に合わせて変更予定
個人ローン申し込み画面をブランド統一に合わせて変更予定
(出所:Zフィナンシャル)
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 突然違うブランドが出てくるために違和感を持って申し込みをとどまる顧客が「少なくない」(同)。ブランド統一でこうした取りこぼしを減らす考えだ。