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 「全米でコロナ禍が拡大し、融資業務をストップする同業他社も出ている。こうした状況下でも業務を継続しており、むしろシェアを増やす好機と捉えている」。丸紅 金融・リース事業第一部金融・リース事業第一課長の大澤集氏は、中古車金融大手の米Westlake Financial Servicesの現状をこう説明する。丸紅はWestlakeに対し約24%出資しており、社員4人を派遣している。

 クルマ社会の米国は中古車の市場規模が大きい。新車の年間販売台数が約1700万台なのに対し、中古車は約4000万台と2倍以上だ。Westlakeは主に「サブプライム」と呼ばれる信用度の低い顧客層に向けて、中古車ローンを中心とする金融サービスを提供。金融資産は約90億ドル(約9430億円)で、ノンバンク系中古車金融業としては米国で2番目の規模である。「当社が出資した2011年時点で金融資産は約15億ドル(約1570億円)だった」(大澤氏)。

分析ロジックを週2回更新

 Westlakeが急成長を遂げた原動力の1つが「Buy Program」と呼ぶ与信審査システムだ。米国では個人向け融資の可否判定に、返済履歴や借入残高などを基に算出した「FICOスコア」を使うのが一般的。サブプライム層の人たちはFICOスコアが低く、ローン審査を通りにくい。

(出所:Westlake Financial Services(Web画面))
(出所:Westlake Financial Services(Web画面))
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 こうした人たちを顧客にするため、Westlakeは独自のデータ分析ロジックを活用。FICOスコアに加えて、月収や職種、勤続年数などの顧客情報、車種や年式、走行距離といった車両情報などをBuy Programに入力すると、融資可否を自動判定し数秒で結果を返す。申し込みの95%が承認されるという。