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 「ふわっふわなハンバーグ」と「ほわほーわなハンバーグ」、どちらの商品名が良い印象か――感覚的にしか答えられなさそうなこんな問題を定量的に評価するサービスがある。

 サービス名は「感性AIアナリティクス - 語感チェッカー」。2020年10月1日、京王グループのAI(人工知能)ベンチャー「感性AI」が法人向けに提供を始めた。AIを使って商品名やキャッチフレーズ、広告コピーなどの音の響きや印象を定量的に評価するサービスで、料金は1評価当たり2万円(税抜き)だ。

 ユーザーは評価したい商品名やキャッチフレーズを入力し、分類を「食品・飲料」「部品・材料」など22種類の中から選ぶ。評価ボタンを押すとAIが30種類の評価尺度ごとに名称を評価し、「-1.0」~「+1.0」の間で定量的な数値を算出する。

 評価尺度には、全分類に共通のものと分類ごとに異なるものが15種類ずつある。前者には「暗い/明るい」や「地味な/派手な」、後者には「食品・飲料」の分類で「淡白な/濃厚な」や「甘い/甘くない」などがある。

「ふわっふわ」を評価した結果
「ふわっふわ」を評価した結果
出所:感性AI
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 判定にかかる時間は約1分間で、判定が終わると結果をグラフに表示する。「ふわっふわ」と「ほわほーわ」を「食品・飲料」の分類で評価して比べてみると、「ふわっふわ」で「軽快」や「楽しい」という評価がより高くなった。軽快で楽しい食事をコンセプトとするレストランのハンバーグの商品名であれば、「ふわっふわなハンバーグ」がより良い商品名ということになる。

 最大のメリットは印象を数値化できる点にある。商品コンセプトに近い尺度の数値を見ることで、決裁者だけでなく「多くの人が納得して(商品名を)選ぶことができる」(感性AIの虻川勝彦社長)。大規模な印象調査を行わずに約1分で結果が出るのも魅力だ。

 1回の利用ごとに料金を設定した語感チェッカーは気軽に使える「販促ツール」(虻川社長)という位置づけ。利用をきっかけにコンサルティングサービスの利用につなげるのが狙いだ。