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 ローソンがデジタル技術を駆使し、社会問題となっている「食品ロス」の削減に乗り出している。

 同社とKDDIは2020年10月2日、消費期限が近い商品の値引き情報を顧客のスマートフォンに配信する取り組みを始めた。基にするデータは顧客の位置情報と購買履歴などである。

値引き販売する時間帯に店の近くを通りそうな顧客にプッシュ通知する
値引き販売する時間帯に店の近くを通りそうな顧客にプッシュ通知する
(撮影:日経クロステック)
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 値引き販売する時間帯に店の周辺を通りそうな顧客を過去の行動履歴から絞り込んでプッシュ通知し、来店を促す。世界でも珍しい手法である。

 埼玉県内の10店舗で実証実験を始めた。配信する対象は、KDDIのスマホ決済サービス「auPAY」と、ローソンなどの共通ポイント「Ponta」の両方を使い、2つのデータのひも付けやプッシュ通知などを許諾している個人である。対象者数は非公表で、実証実験は2020年10月末までを予定する。

 ローソンは大手ではいち早く値引き販売を取り入れるなど食品ロス削減に取り組んできた。だが「店に来ないと値引きしているかが分からないのが、ボトルネックになっていた」(向山貴史マーケティング戦略本部本部長補佐)。今回の取り組みでこの課題の解決策を探る考えだ。