全881文字
PR

 スズキは、小型SUV(多目的スポーツ車)「クロスビー」の先進運転支援システム(ADAS)センサーを変更した。従来は単眼カメラとレーザーレーダーを使っていたが、ステレオカメラに変えた。同システムの主要機能である自動ブレーキを、夜間歩行者に対応させるためである(図1)。

クロスビー
図1 「クロスビー」の部分改良車
(出所:スズキ)
[画像のクリックで拡大表示]

 予防安全性能を強化して2020年10月15日に発売したクロスビーの部分改良車は、夜間歩行者に対応する日立オートモティブシステムズの小型ステレオカメラを採用した。

 同社の小型ステレオカメラは、従来品に比べてカメラの感度を2倍に高めた。また、画像認識のプロセスに機械学習を適用した。こうした改良によって、同カメラを使う自動ブレーキを昼間の車両や歩行者に加えて、夜間の歩行者にも対応できるようにした(図2)。

ステレオカメラ
図2 夜間性能を高めたステレオカメラ
(出所:スズキ)
[画像のクリックで拡大表示]

 スズキが17年12月に発売したクロスビーは、ADASセンサーとして単眼カメラとレーザーレーダーの一体型ユニットを採用していた。センサーのサプライヤーは、ドイツContinental(コンチネンタル)である。

 ただ、同ユニットを使う自動ブレーキは、昼間の車両にしか対応していなかった。検知できる対象を昼間や夜間の歩行者に広げるため、センサーを日立オートモティブの小型ステレオカメラに変更した注)

注) 夜間歩行者に対応する日立オートモティブの小型ステレオカメラは既に、スズキの車両では小型車「ソリオ」のほかに、軽自動車の「ハスラー」や「スペーシア」、「エブリイワゴン」、軽商用車の「エブリイ」、軽トラックの「キャリイ」などにも採用されている。