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 オークマは、5面加工大型門形マシニングセンター(MC)「MCR-BV(エム・シー・アール・ビー・ファイブ)」を開発した。加工精度を保つための複数の機能を標準搭載し、「機械による自律的な品質の維持を狙った」(オークマ第一商品開発部デザインアーキテクチャ開発課次長の袴田隆永氏)同社門形MCのフラッグシップマシンだ。100種類以上の主軸ヘッドが使え、複雑形状の大型ワークの加工を1台でこなせる。大物の金型の他、半導体製造装置やエネルギー関連、航空宇宙分野といった産業機械向けの大物部品加工での利用を狙う。

オークマの大型門形MC「MCR-BV」
オークマの大型門形MC「MCR-BV」
加工精度を維持する機能を標準搭載する。(出所:オークマ)
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新型コロナの影響残るも復調傾向、中国は受注好調

 同社はこれまでに累計9500台以上の門形MCを販売している。常務取締役の石丸 修氏は、「MCRシリーズは多くの国で使われている一大ベストセラー機。(新製品のMCR-BVは)操作性、品質などにこだわり、当社のオンリーワン技術をつぎこんだ」と意気込む。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で受注が低迷している工作機械だが、「2020年6月以降、受注は回復傾向にある。今後も緩やかながら回復が続くと期待している」(石丸氏)。同社の門形MCは国内の他、中国や米国などが中核市場。特に、新型コロナを押さえ込んだとする中国では需要が戻ってきており、売り上げが急速に伸びているという。「中国では販売が好調で、特に門形MCは19年以上の水準で受注がある。中国以外にも、将来はインドやタイも門形の需要が拡大するとみている」(同氏)。