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 トヨタ自動車が静岡県裾野市に建設を計画するスマートシティー「Woven City」(ウーブン・シティ)の実像が見えてきた。同社社長の豊田章男氏は2020年11月6日に開いた決算発表会で、「子育て世代や高齢者といった社会課題を抱えた人と発明家が一緒に住む」という構想を明かした(図1)。

図1 トヨタ社長の豊田章男氏
図1 トヨタ社長の豊田章男氏
2020年11月6日に開いた決算説明会でウーブン・シティの進捗状況を説明した。(出所:トヨタ自動車)
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 同社が「あらゆるものやサービスがつながる実証都市」と表現するウーブン・シティ。豊田氏は「富士山の日」にちなんで21年2月23日に着工する意向を示した。ウーブン・シティの建設地は20年12月に閉鎖するトヨタ自動車東日本の東富士工場跡地で、富士山の麓にある(図2)。

図2 ウーブン・シティのイメージ図
図2 ウーブン・シティのイメージ図
静岡県裾野市に建設する。(出所:トヨタ自動車)
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 トヨタが都市開発に乗り出すのは、自動車の製造・販売に次ぐ、新たな収益源を構築するためだ。ウーブン・シティでは、自動運転やMaaS(Mobility as a Service)、ロボット、スマートホーム、AI(人工知能)などを導入・検証する予定。

 子育て世代や高齢者と発明家が一緒に住むことで、「社会課題の解決に向けた発明をタイムリーに起こしていく」(豊田氏)ことを狙う。スピード感を持って取り組みを進めるために、「発明家には一定の期間を設け、成果が出ない場合は次の人に代わってもらう」(同氏)。トヨタは実証実験に向けて広くパートナーを募っており、既に個人や法人を含めて「約3000の応募がある」(同氏)という。

 ウーブン・シティの居住人数はこれまで「2000人から順次増やしていく予定」(トヨタ)としてきたが、計画を見直して360人程度から開始する。