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 ホンダは2020年11月20日、軽自動車「N-ONE」を全面改良して発売した。8年ぶりの全面改良となる新型車は、同社の先進運転支援システム(ADAS)「Honda SENSING」を全車に標準搭載して予防安全性能を高めた。また、ボディー骨格を刷新し、全方位の衝突安全に対応した。外観は大きく変更せず、先代車のデザインを踏襲した(図1)。

N-ONE
図1 新型「N-ONE」
(撮影:日経Automotive)
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 新型車には排気量0.66Lの自然吸気(NA)エンジン車と、同0.66Lの過給エンジン車を用意した。駆動方式は2WD(前輪駆動)と4WD(全輪駆動)から選べる。変速機はCVT(無段変速機)を組み合わせるが、過給エンジンの2WD車には6速MT(手動変速機)も設定した。ホンダ日本本部長の寺谷公良氏は、「(走りを楽しみたいという)先代車ユーザーの要望に応えるという思いもあり、新型車には6速MT車も設定することにした」という(図2)。

寺谷公良氏
図2 ホンダ執行役日本本部長の寺谷公良氏
(出所:ホンダ)
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 新型車のADASは、背高ワゴンタイプの軽自動車「N-WGN」や超背高ワゴンタイプの軽自動車「N-BOX」に搭載するシステムと同じであり、センサーに単眼カメラとミリ波レーダーを使う最新版である。

 同システムの主要機能である自動ブレーキは、昼間の車両や歩行者に加えて、街灯がない環境下における夜間歩行者に対応する注1)。単眼カメラとミリ波レーダーは、ドイツBosch(ボッシュ)製だ(図3、4)。

注1)新型車の自動ブレーキは小型車「フィット」と異なり、交差点の右左折には対応していない。

単眼カメラの搭載位置
図3 単眼カメラの搭載位置
(撮影:日経Automotive)
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ミリ波レーダーの搭載位置
図4 ミリ波レーダーの搭載位置
(撮影:日経Automotive)
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 新型車のADASは自動ブレーキの他に、(1)渋滞時対応のACC(先行車追従)や(2)LKAS(車線維持支援)、(3)誤発進抑制(前方と後方)、(4)路外逸脱抑制──などの9機能を提供する。また軽自動車の6MT車では初めて、ACCとLKASを実現した。ただ、6速MT車のACCは渋滞時に対応しておらず、車速が30km/h以下になるとシステムは停止する。