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 マツダは、2019年5月に発売した小型車「MAZDA3」に商品改良を施し、一部モデルから販売を開始した(図1)。今回の目玉は、ソフトウエアの更新により、独自の燃焼方式を採用した新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を搭載したモデル(SKYACTIV-X搭載車)と、ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」を搭載したモデル(SKYACTIV-D搭載車)において、出力やアクセル操作への応答性を高めている点だ。

図1 改良を施した小型車「MAZDA3」
図1 改良を施した小型車「MAZDA3」
(出所:マツダ)
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 SKYACTIV-X搭載車では、最高出力が従来の132kWから140kWへ、最大トルクが224N・mから240N・mへと向上。SKYACTIV-D搭載車では、最高出力が従来の85kWから95kWへと高まっている。

 マツダによれば、SKYACTIV-X搭載車では、EGR(排ガス再循環)に関する推定制御の精度を高め、より多くの空気を筒内に加えるようにすることで出力とトルクを向上。SKYACTIV-D搭載車では、燃料噴射制御の最適化によって出力を向上したとしている。

 アクセル操作に対する応答性の向上については、SKYACTIV-X搭載車とSKYACTIV-D搭載車とも、アクセルの踏み込み方から運転者の意図を予測して、それを制御に生かしている点は同じである。

 ただ、SKYACTIV-X搭載車の場合は、アクセルの素早い踏み込みに対して過給をより速やかに実施したり、適切なギアに素早く変速したりすると同時に、筒内圧力センサーによる燃焼フィードバック制御の精度を高めて応答性を高めている(図2)。

図2 SKYACTIV-X搭載車におけるアクセル操作に対する応答性の向上
図2 SKYACTIV-X搭載車におけるアクセル操作に対する応答性の向上
加速度の立ち上がりを速めている。(出所:マツダ)
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 一方、SKYACTIV-D搭載車では、アクセルの踏み方に応じてEGRを緻密に制御したり、適切なギアへの素早い切り替えを実施したりすることで応答性を高めている(図3)。例えば、適切なギアの素早い切り替えについては、運転者のアクセル操作の速度と量をモニタリングし、アクセル操作の速度が速ければ1段飛ばしてギアを切り替えたりもするという。

図3 SKYACTIV-D搭載車におけるアクセル操作に対する応答性の向上
図3 SKYACTIV-D搭載車におけるアクセル操作に対する応答性の向上
アクセルの踏み込み量に応じた意図通りのトルクを得やすくなっている。(出所:マツダ)
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