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PERCで単結晶への移行が加速

 そんななか、2012年に中国などのモジュール(太陽光パネル)メーカーは、「裏面不動態型セル」(PERC: Passivated Emitter and Rear Cell)を生産品目に加え始めた。当初、PERCには「p型単結晶」を使った製品と、「多結晶」シリコンを使った製品の両方があった。

 だが、徐々にPERCを手掛けるメーカーの多くは、主に「p型単結晶」による製品に絞っていった。PERC技術は生産において、製造コストは高かったが、潜在的なマージンの上昇と より高い変換効率という利点が市場で受け、メーカーは単結晶によるPERCに転換した。

 2018年には、太陽電池メーカーはかなりの量のPERC技術による「単結晶」製品を出荷するようになり、「単結晶」セルの総出荷量が「多結晶」セルを上回った。この時が、重要な「分岐点」となった。その後もさらに、従来「多結晶」セルを生産していたメーカーが「p型単結晶」に移行しているので、このトレンドは2020年にも継続されるという(図2)。

図2●太陽光発電の世界市場における結晶シリコン系太陽電池のタイプ別シェア推移(2009~2019年)
図2●太陽光発電の世界市場における結晶シリコン系太陽電池のタイプ別シェア推移(2009~2019年)
(出所:SPV Market Research)
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 ちなみに、2020年の出荷量予測に占める、「単結晶」テクノロジー別シェアを見てみると、「p型単結晶PERC」がダントツで87%となっていて、「n型単結晶」はかろうじて2桁の11%に留まっている(図3)。

図3●2020年・太陽光発電の世界市場における単結晶シリコン系太陽電池のタイプ別シェア予測
図3●2020年・太陽光発電の世界市場における単結晶シリコン系太陽電池のタイプ別シェア予測
(出所:SPV Market Research)
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