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 パナソニックが顔認証技術の「オープン戦略」に乗り出した。2020年12月1日に顔認証技術のパートナープログラムを開始。同社の顔認証技術を組み込んだSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の販売や同技術を組み込んだ独自の製品・サービスの開発を担うパートナー企業を募る。パナソニックはパートナー企業への技術情報の提供や共同マーケティングなどで支援する。

顔認証技術のオープン戦略の概要
顔認証技術のオープン戦略の概要
(出所:パナソニック、以下同)
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 顧客企業がパナソニックの顔認証技術を組み込んだ独自システムやクラウドサービスを開発するためのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)も提供する。顔認証技術をネット経由で呼び出せるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を2020年11月に発売した。2019年9月発売の従来版に比べて認証の速度を10倍に高めた。新型コロナウイルス禍を受け、マスクを着けた顔の検出率を従来比で3倍強、顔認証率を同じく2倍強に高めたという。

 パナソニック自らも顔認証技術を使った業務用SaaSを開発、販売する。第1弾として従業員の労務管理向けに勤怠・点呼管理サービスの提供を始めた。今後も学習塾向けの出欠管理や行政手続きなどでの本人確認、商業施設向けの決済といったサービスを提供する計画だ。

 「公共機関からオフィス、小売り、娯楽など業界や業種を問わず顔認証技術の利用シーンが拡大している。新型コロナ禍で非接触技術のニーズはさらに高まっており、企業の現場における課題解決支援に役立てたい」。同社グループのパナソニック システムソリューションズ ジャパンで同技術を担当する新妻孝文パブリックシステム事業本部システム開発本部スマートセンシング事業センター長はこう意気込みを語る。

顔認証技術を使ったSaaSの提供計画
顔認証技術を使ったSaaSの提供計画
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