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 三菱自動車は2020年12月4日、小型SUV(多目的スポーツ車)「エクリプスクロス」を大幅改良して日本で発売した。プラグインハイブリッド車(PHEV)を追加したのが最大の特徴である。同社のPHEVは、中型SUV「アウトランダーPHEV」に次ぐ2車種目となる(図1)。

エクリプスクロス
図1 小型SUV「エクリプスクロス」のPHEV
(リモート会見の画面をキャプチャー)
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 三菱自は20年7月に発表した中期経営計画(コスト構造改革計画)において、固定費の削減を進めながら、今後の成長に向けて市場と車種の「選択と集中」を加速させるとした。このうち車種については、電動車両の投入を強化する計画である。今回のPHEVの投入は、同計画に基づく第1弾の車両となる。

 同日に開いたリモート会見で、三菱自CEO(最高経営責任者)の加藤隆雄氏は、「PHEVの技術は、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)にも応用できる。PHEVを中核にして、2030年に販売する新型車の約50%を電動車両にする」と述べた(図2)。

加藤隆雄氏
図2 三菱自動車CEOの加藤隆雄氏
(リモート会見の画面をキャプチャー)
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 エクリプスクロスのPHEV(以下、新型車)は、プラットフォームを共有するアウトランダーPHEVのシステムを搭載した。同システムは排気量2.4Lで直列4気筒のガソリンエンジン、前後の車軸に1個ずつ搭載するモーター、リチウムイオン電池パックなどで構成する。2個のモーターで全輪を駆動する4WD(4輪駆動)方式のPHEVシステムである。

 リチウムイオン電池パックの総電力量は13.8kWhで、EVとして走行できる距離(EV走行距離:WLTCモード)は57.3km。(1)電池パックに蓄えた電力でモーターを駆動する「EV走行モード」、(2)エンジンで発電した電力でモーターを駆動する「シリーズ走行モード」、(3)エンジンを駆動させて、その駆動力をモーターで支援する「パラレル走行モード」を、走行状況に応じて自動で切り替える。日常使用の大半でEV走行ができる。