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 大手通信会社による携帯電話料金の引き下げ競争が進み、「安さ」の魅力が相対的に薄まり契約数の伸びが鈍化してきたMVNO(仮想移動通信事業者)。だが関西電力系で業界5位のオプテージ(大阪市)が5G(第5世代移動通信システム)のデータ通信サービスを提供するなど独自メリットを訴求したMVNOも出てきている。

5Gの「販売機」は開始早々品切れに

 オプテージは2020年12月1日、MVNOサービス「mineo(マイネオ)」で5Gサービスを利用可能にする「5G通信オプション」を開始した。現在の契約プランに月額200円(税別)を追加で契約すれば、5Gでデータ通信できるようになる。

 もともとmineoはNTTドコモとKDDI(au)、ソフトバンクの回線から選べるのを特徴としていた。今回始めた5G通信オプションも同様に3社の回線から選べる。こうした5GサービスはMVNOとして初という。

NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの5G回線から選べるオプテージの「5G通信オプション」
NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの5G回線から選べるオプテージの「5G通信オプション」
(出所:オプテージ)
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 オプテージはサービス開始に合わせて5G対応の台湾・華碩電脳(エイスース)製スマートフォン「ZenFone 7」を発売。2021年3月31日までに契約を申し込めば最大6カ月間のオプション料金を無料にするキャンペーンも始めた。

 同時に5Gサービスが使えるSIMカードを入手できる「5G販機」を実店舗の「mineo 渋谷」と「mineo 大阪」に設置。設置翌日の12月2日には完売したほど好調だった。

「5G販機」で入手できる5Gサービスが使えるSIMカード
「5G販機」で入手できる5Gサービスが使えるSIMカード
(撮影:日経クロステック)

 日本で5Gの商用サービスが始まったのは2020年春。大手3社は5Gを主にスマホのヘビーユーザー向けと位置付けて、データ通信容量が大きいプランや使い放題になるプランを訴求してきた。一方、mineoの契約者の大半は月間のデータ通信容量が6ギガバイト以下のプランを契約しているという。