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 マンション管理を手掛ける大京アステージは、マンション居住者向けに薬局と連携した健康支援サービスの提供を検討している。本格導入に先立って、健康管理アプリの試験導入を開始した。居住者はアプリで健康関連データを管理するとともに、提携する薬局にチャットで健康相談ができる。居住者の高齢化が進んでおり、健康関連サービスがマンションの新たな価値になると判断した。川崎市宮前区の約1100世帯を対象に2021年3月まで試験導入を実施し、2021年度中の本格導入を目指す。

マンションの居住者向けに健康管理アプリを試験導入する
マンションの居住者向けに健康管理アプリを試験導入する
(出所:大京アステージ)
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 大京アステージは、関連会社の穴吹コミュニティと合わせて日本全国の53万8333戸(2020年3月末時点)のマンションを管理している。両社はマンションを取り巻く社会課題「3つの老い」(建物の老朽化、居住者の高齢化、労働力の老い)に対応するため、ICTを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)による「次世代型マンション管理サービス」の開発を推進している。

 健康管理アプリ提供の試みは、3つの老いのうちの「居住者の高齢化」に対応するものだ。居住者が健康的な生活を維持できれば、居住者にとってメリットがあるだけでなく、管理会社にとっても「管理業務を円滑に進めることができる」(大京アステージ ICTソリューション事業部長の白沢英之氏)。さらに将来は、健康関連サービスが管理会社の新たな収益源として成長する可能性を見据える。

健康管理アプリ「シンクヘルス」のイメージ
健康管理アプリ「シンクヘルス」のイメージ
(出所:H2)
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 今回の試験導入では、台湾のベンチャー企業であるH2の健康管理アプリ「シンクヘルス」を居住者に利用してもらう。食事や運動、血圧、血糖値などの日々のデータを入力して管理したり、AI(人工知能)がデータに基づいてメッセージを配信したりする。さらに大京アステージの居住者向けに、提携する薬局にチャットで健康相談ができる機能を追加した。一部の居住者については、アプリと連動する活動量計や血圧計などのデータに基づいて、定期的に薬剤師がアドバイスするサービスも提供する。