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 菅政権による一連の携帯電話料金の値下げ要請により、年末商戦を控えた通信業界が大混乱となっている。KDDI(au)は2020年12月9日に新料金プランを発表。これまで通りの「横綱相撲」で臨んだが、NTTドコモが12月3日に発表した新料金プラン「ahamo」旋風のあおりを受け、SNS(交流サイト)では厳しいコメントが飛び交う事態に。楽天モバイルは予定していた新端末発表会の撤回を余儀なくされた。

 新型コロナ禍で5G(第5世代移動通信システム)の出ばなをくじかれた2020年。形勢立て直しを期して臨んだ年末商戦までも「菅劇場」と「ahamo旋風」にさらわれてしまった格好だ。

新料金発表で巻き返し狙うも一転、「au解約」「さよならau」

 「なんでこんなことに……」。12月9日、午前中にauの新料金プラン発表会を終えたKDDIのマーケティング担当者は、午後になってSNSでの反響に頭を抱えていたことだろう。同日午後、Twitterでは新料金プランを巡り「au解約」「さよならau」といったハッシュタグが上位に並び、半ば炎上の様相を呈していたのだ。

 実のところ、auの新料金プランはこれまでの定石でいえば王道の内容だった。この日発表した「データMAX 5G with Amazonプライム」は月間のデータ量無制限のプランに、動画などが見放題になるAmazonプライムの会員権をセットにしたものだ。

 併せて発表したのが学割キャンペーンの拡充。22歳以下のユーザーには料金プランに応じ月額1000~2560円(税別)の割引を6カ月提供。23~29歳向けに2020年10月から提供している「auワイド学割」も対象となる料金プランを追加した。